離婚後に始まった県営住宅での暮らし

39歳で離婚、その後1年間は実家でお世話になり、応募していた県営団地に当選。
当時、小学校3年生と5年生だった子どもたちと一緒に新しい暮らしをスタートしました。
県営住宅は決して広くはなく、浴槽は正方形のバランス釜タイプ。
それでも、家賃の安さと生活のしやすさから「ありがたい住まい」だと感じていました。
私は小さな会社で事務員として働いています。
収入は多くなく、昇給も大きく期待できないため、子どもたちが巣立った後も
「ここで一人で暮らしていくのだろう」と覚悟していたのです。
子どもたちの成長と1枚のチラシ
上の子が独立し、下の娘も大学卒業を控えた頃。
ポストに「中古マンションの売り出しチラシ」が入っていました。
広くて良い間取りに惹かれましたが、私にはマンションを購入する財力もなく、
「今以上に生活を苦しくしたくない」という思いから、最初はそのままスルーしました。
県営住宅の家賃通知と新たな気づき
県営住宅では毎年「収入に応じた家賃更新」が行われます。
ある年、通知が届いたタイミングで、再び同じマンションのチラシがポストに入っていました。
通知金額は前年と変わらず安心しましたが、裏面に「家賃の計算方式」が記載されており、
ふと「娘が就職して収入が増えたらどうなるのだろう?」と気になり計算してみました。
すると、思った以上に家賃が上がり、この地域の賃貸アパートと同じくらいになる可能性があることが判明。
しかも、賃貸よりも狭い間取りであることに気づき、衝撃を受けました。
マンション購入を現実的に考え始めた瞬間
「それなら、ここに住み続けなくてもいいかもしれない」
そう思い直し、改めてマンションのチラシを見返すことに。
これが、私がマンション購入を真剣に考えるきっかけとなったりました。

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